vol.82 高砂道院 大内信弥道院長
2022/05/01

氏 名:大内 信弥(398期生)
資 格:大導師・准範士・七段
生年月日:1973年9月29日生(48歳)
出 身 地:兵庫県高砂市
拳 歴:
1982年 5月 高砂南支部道場 入門
(1984年4月~1989年4月休眠)
1992年 10月 熊本工業大学支部(現:崇城大学支部) 転籍
1996年 4月 高砂南支部道場 転籍
1997年 9月 明石道院 転籍
2011年 9月 高砂道院 運営許可 現在に至る
・指導の方針
「みんな無限の可能性を持った可能性の種子である。目標をもって努力すれば叶うと信じ、行動し続けることが大切である。」ということを日々の修練の中で伝えています。
そのためには、「自分は、やればできる」と実感させてあげることが必要だと考えています。例えば受身は、何日も繰り返し練習すると一定のレベルまで皆できるようになります。できるようになった時は、本当に嬉しそうな表情をします。そしてそれが自信になり、後は楽しいので放っておいても自分で稽古してくれます。こういう経験を繰り返すことにより、努力すればできるようになることを学び、そして継続することの大切さも会得するようになります。
・道院長冥利に尽きると思う時
ありがたいことに、私の同級生や知人が道院にお子さんを預けてくださっています。自分に託されていることにしっかり応えないといけないという責任感はもちろん、それ以上に信頼されているという何とも言えない嬉しさを感じます。これこそ道院長冥利に尽きる時です。
また、家で稽古したことを見せてくれたり、学校や家であったことなどを話してくれたりと、小学生低学年の拳士たちは非常に純粋で癒されます。毎回の修練が私に力を与えてくれ、修練に行くことにより、仕事の疲れは吹き飛びます。
・高砂道院の自慢
高砂道院には、道院で修得したことを家庭や学校で生かしてくれている素直で積極的な拳士が在籍しています。例えば、家庭では家族の手伝いをする、学校では生徒会役員、学級委員長、運動会で応援合戦の団長になる、音楽会で代表の楽器を担当する、卒業式で代表挨拶を担当するなどです。これは、道院の拳士たちが作り出している雰囲気がよく、拳士同士が良い意味で刺激し合っているからだと思います。
また、中学生になっても継続する拳士も増えております。最近では学校の試験勉強や部活動等で忙しい中、2人の拳士が互いに協力し、援け合いながら試験準備を行い、見事弐段に合格しました。2人にとってまた新たな自信につながる経験になったと思っています。副道院長の久保田三郎拳士をはじめ、一般拳士の方々には道院活動に協力していただいており、大変感謝しています。
・今後の夢
今井明雄先生が設立した高砂道院を、私が5代目として引き継いでから、早いもので10年が経過しました。現在の夢は専有道場を持つことです。現在は、少年拳士中心の道院ですが、これからは一般拳士も増えてくれればと考えています。道院は地域の活動拠点です。いつでも拳士が集まる場所ができれば、拳士がより活動しやすくなりますので、いつかは専有道場を持ちたいと考えています。
・全国の拳士へ
少林寺拳法の修行は、道院長になってこその部分が非常に大きいと実感しております。
忙しい毎日、私たちが自由に使える時間は限られており、その使い方は考え方次第です。その中で私は、道院長を選択し、やってみた結果、本当に満足しています。もちろん大変な時もありますが、それ以上に得られるものが多くあります。素晴らしい人たちとの出会いや貴重な経験が現在の仕事や社会活動で非常に役立っており、それが私自身の財産です。また多くの指導者の方々の活躍が自分の励みにもなります。
私は周囲の方々の縁により、道院長にさせていただきました。運が良かったと感謝しています。チャンスがあれば、いや、チャンスを掴んで、是非とも道院長になられることをお勧めします。