vol.38 原点を見つめ生き生きと行動する
2018/05/01
合 掌
5月になりました。日差しは眩しいぐらい明るくなり、樹木の若葉や動物たちの命が生き生きしはじめています。
さて、私たちは少林寺拳法の修行を通じて自分を良い方に変え、社会に役立つ人になることを目指し努力精進しています。今月はその道を歩む者にとって大切な月です。
5月12日は、開祖宗道臣の命日であり、本山をはじめ全国の各道院や教区で“開祖忌法要”が執り行われます。本山では物故指導者顕彰法要も執り行い、開祖の思いを受け継ぎ、私たちに伝えていただいた先人の遺徳を偲びます。
金剛禅門信徒にとっての法要は、開祖や先人を偲ぶということをきっかけに、「今を生きる私たちが、開祖の“創始の目的”と“志”を受け継いでいるという自覚を高め、“これからの社会に役立つ人づくり運動”に邁進しましょう」と皆で再確認する集いの場でもあります。
開祖が伝えようとしたものを皆で感じ取り、どの様に周囲や次世代の方々に伝えるかを考え、どのような行動が可能か話し合う機会です。また、少林寺拳法で養った肉体と精神を社会で活かすためにはどの様な心がけと行動が必要かを話し合う機会でもあります。
5月はその行動の一つである「宗道臣デー」活動が少林寺拳法関係者により、全国で一斉に実施されます。仲間と集い、自身の自己確立が出来ている範囲で献身し、協力して自他共楽となる活動を実践します。はじめは出来ることから、出来たら次へと、小さいことを積み重ねていけば、いつか“平和で豊かな社会に繋がる、人づくり運動の成果”という大を得ます。「積小為大」です。
開祖忌法要、宗道臣デーを通じて、多くの門信徒が地域に貢献し、多くのことを感じ取れますように期待しています。今月も頑張りましょう。
合掌再拝