■2015年08月31日
7月23日~27日、宗由貴少林寺拳法グループ総裁を団長に会員・門信徒・OB・関係者による訪中団83名が、北京・鄭州・登封・西安を訪問した。少林寺拳法創始者・宗道臣が説いた「日中友好なくしてアジアの平和はあり得ず、アジアの平和なくして世界の平和はあり得ない」という熱い想いは宗由貴総裁の願いとして継承され、少林寺拳法グループは1972年日中国交正常化の翌年から一貫して人材育成を目的とした中国との交流活動を推進している。しかし東日本大震災による影響と、その後の尖閣諸島の領有権をめぐる日中両国政府間の関係の冷え込みから、2012年に一旦延期、事実上中止となっていた。しかし、政府の関係が冷え込む今だからこそ、昨今の両国マスコミの偏向報道に惑わされず、民間交流に力を注ぐことが大切との考えから、今回の訪中企画が積極的に進められ、長年協力関係にある中日友好協会の受入れにより実現した。
北京では、天安門広場に隣接する「貴賓楼飯店」での中日友好協会との懇親交歓会に出席、日本語を学ぶ北京の大学生と交流した。宗由貴団長が挨拶の中で2011年の東日本大震災発生直後に中国から沢山の応援メッセージが寄せられた事に触れ、福島の参加者が壇上で御礼と被災地の現状報告を行った。また大学生による楽器演奏や書が披露され、日中の若者が日本の歌を合唱、最後に宗由貴団長の先導で会場が一体となり「阿波踊り」を楽しんだ。
また鄭州大学では少林寺拳法グループの呼びかけで集まった約3万冊の日本語の寄贈図書が所蔵される「宗道臣文庫」の落成記念式と日本語学科の大学生との座 談会に参加した。記念除幕式の後、日本語学科の学生代表が日本語でスピーチし、続く少林寺拳法コース制健康体操のプログラムで会場全体が音楽に合わせ楽し く体を動かした。大学生との座談会はテーマ別の班に分かれ、日中共通の関心事について日本語会話を弾ませた。
その他、創始者宗道臣ゆかりの地である河南省登封市の嵩山少林寺の「白衣殿の壁画」、西安では香川県の本部にある大雁塔のモデルとなった「大慈恩寺大雁塔」など見学し、団員一同改めて創始者の日中友好への想いを馳せた。