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管長法話
2016/12/01
vol.21 八正道の実践について自らをふり返る
合 掌 師走に入りました。皆様におかれましては如何おすごしでしょうか。 昨今、改めて思い返すと、私たちは時を重ね、年を積み重ねつつ人生がつくられていきます。さらに多くのものが関わり、重なり社会が形成されています。より良い社会を望むならば、私たち一人ひとりの人生が良いもの、つまり良い時間を積み重ねてゆ…
管長法話
2016/11/01
vol.20 調和の源は「良さを見出すこと」
合 掌 本山に隣接する桃陵公園の木々も黄色や紅色に移ろい、秋もいよいよ深まりはじめているようです。季節の変化を感じるということは、それ自体が「無常」を感じているといえます。大いなる力の中に身を委ね、ありのままを感じることが、心の浄化(リセット、癒し、ストレス解消等々)になり、明日への活力源につながる…
管長法話
2016/10/01
vol.19 自分らしく精一杯いきる
合 掌 彼岸を過ぎ、ここ多度津でも稲穂が垂れ、秋の気配が訪れてまいりました。皆様の周りではどの様な秋が訪れているでしょうか。 食欲の秋、新米や秋の味覚が食卓にのぼりはじめます。家族で「おいしいね」と言い合えるひとときや笑顔を与えてくれる自然の恵みには、感謝せずにいられません。 一粒のお米も長い時間を…
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2016/09/01
vol.18 心行一致
合掌 夜になると虫の鳴き声が境内に響く季節になりました。 先月は、日本列島を何度も北上した台風が、東日本、とりわけ北海道に多くの爪痕を残しました。被害にあわれたみなさまには心よりお見舞い申し上げますと共に、一日も早い復旧・復興をお祈りいたします。 さて、9月1日は防災の日(関東大震災発生日)として制…
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2016/08/01
vol.17 掌と掌を握り合える世の中に
合 掌 8月に入り、暑さも増して参りました。本山のある多度津の桃陵公園では、蝉の鳴き声が大きく響いております。 私事ではありますが、最近、我が子と孫が遊んでいる姿や、手と手をつないで歩いている姿を眺めると、心が穏やかになってくるのを感じます。そして、平和であることが如何に大切かということをしみじみと…
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2016/07/01
vol.16 脚下照顧
合 掌 7月に入りました。まだ梅雨の名残もある中で暑さが日ごとに増し、体調を崩しやすい季節です。皆様がご健勝にすごされますよう願っております。 さて、「脚下照顧」という言葉があります。「足元を見なさい」という意味ですが、金剛禅では「自分自身のことをよく顧(かえり)みて、正しく行動しましょう」と解釈…
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2016/06/01
vol.15 平和で豊かな国づくりに貢献する
合 掌 水無月、水の月という意味です。いよいよ梅雨に入り暑い季節に向かいます。田植えがはじまり、やがて秋の収穫時期へと移りゆきます。私たちは自然の大きなサイクルの中で生かされているということを実感し、感謝させていただく一番よい時期とも言えるのではないでしょうか。 さて、5月末に三重県志摩市で主要7…
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2016/05/02
vol.14 今こそ金剛禅
合 掌 この度の熊本県・大分県地震で被害を受けられた方、並びに影響を受けられた方におかれましては、心よりお見舞いを申し上げます。 遅ればせながら私も、4月21日から23日にかけて、少林寺拳法グループの職員とともに被災地をまわって参りました。 現地の道院や門信徒の皆様方の状況を確認するため、熊本県教区…
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2016/04/22
平成28年熊本地震のお見舞い
この度の熊本県地震で被害を受けられた方におかれては、心よりお見舞い申し上げます。 金剛禅総本山少林寺としましても全力で支援、協力をさせていただきます。 復旧には大変なご苦労もあるかとは存じますが、一日も早い復興をお祈り申し上げます。…
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2016/04/01
vol.13 「誕生」と「成長」
合 掌 4月、新しい年度が始まりました。このページでは、今年度も金剛禅の教えを皆さまにお伝えしてまいりますので、引き続き宜しくお願いします。 桜が春を感じさせてくれる季節となりました。 皆さまの周囲でも、年度の初めとして、さまざまな行事が職場や学校でおこなわれていることでしょう。 さて、よく考えて…
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2016/03/01
vol.12 行によって寄り添える絆づくりを
合掌弥生月草木がだんだんと芽吹くという意味です。自然の力は私たちに生きることの大切さを教えてくれているように思います。因果を思えば、人間のために自然が有るのではないですが、自然の果てしのない大いなる御力は、人を生み育て、食を育み命をつないでいます。人は必要が有って生まれてきているのですが、自然に生か…
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2016/02/01
vol.11 森羅万象・開花結実・・・梅香のような品格ある技法と教法をめざし
合掌 2月となりました。もう少しすると梅花が南から順に開花していきます。紅梅、白梅それぞれが控えめな花を咲かせ、かぐわしい香りは人々を癒してくれます。桜花のように華やかさはなく謙虚な印象があるかもしれませんが、その姿は慎ましくも整っており、見えてなくても香りがその存在を教えてくれます。競技スポーツや…