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一期一笑
2009/01/01

vol.02 私の居場所
流れる汗も気にせず思いっきり体を動かす。何て爽快なのだろう。どんなに疲れていても、学校で嫌なことがあっても、私の足は稽古に向かうときに軽快になる。そこに私の居場所があるからだ。鎮魂行では、まだ読本や教典を持っていない新入門の子のところに、気づいた子がさっと行って読本を貸したり、相手が小さい子だと、読…
法を問い学を修める
2008/12/01

vol.1 自ら求めて魂を鎮める行をなすもの
朝早く本山を訪れ、ある職員に面会を求めたときのことである。就業開始にはまだかなり間があったが、そのときの返答は、「今、鎮魂行をしております」というものであった。私は、少し驚き、少し感動した。鎮魂行は、易筋行に先立って行われる一連の儀式と思われがちであったから。そして、専従職員と呼ばれるように、彼らは…
あ・うん こぼればなし
2008/12/01

vol.01 未来への飛躍
4月から準備を始め、11月にようやく日の目を見た金剛禅総本山少林寺広報誌「あ・うん」。企画を練り、じっくりと時間を掛けてつくりあげました。まだまだ、改善の余地がたくさんありますので、広報誌を読まれた皆さんの感想をぜひお聞かせください。さて、今回のこぼれ話は表紙ついて。美しい風景の写真で毎号表紙を飾り…
一期一笑
2008/11/01

vol.01 自転車男
東京・高島平道院の少年部に所属するY君は、よくいえばものおじしないのだが、要は「態度がでかい」小学生だ。初夏のある日、練習の後に皆でジュースなど飲んでいると、駅の高架下から声がした。「あ、Yだ。おおい、助けてくれよぉ」 何だろう、と振り返ったときには、Y君はペットボトル片手に、既に走り出していた。喧…