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一期一笑

2012/11/01

vol.25 少林寺拳法に出会って

vol.25 少林寺拳法に出会って

私が初めて少林寺拳法を目にしたのは、小学5年の夏でした。市民プールの横にある大きな体育館で、胸章を付けた道衣姿の拳士たちが汗だくで練習をしていました。私は子どものときから、レスリングやボクシングなどの映像を見ると目を背けてしまうのですが、そのときばかりは彼らの練習をしばらく眺めていました。市民プール…
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2012/09/01

vol.24 還暦からのチャレンジ

vol.24 還暦からのチャレンジ

昇格考試に合格し、本山より三段の允可状が届きました。取得までに丸7年を要しましたが、道院長、先輩諸氏による親切丁寧な指導、同輩の協力ほか、大勢の方の支援の賜物と感謝いたしております。入門の際は、家族、知人からも、もう年だから、危険だからと何度か制止されました。反対を押し切って道院通いをした結果ですの…
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2012/07/01

vol.23 瓦礫の後に咲いた花

vol.23 瓦礫の後に咲いた花

3・11東日本大震災の翌月、宮城県南三陸町の加藤誠一宮城歌津道院道院長のお宅の片づけをお手伝いさせていただきました。そのときは想像を絶する状況に、加藤道院長にかける言葉が見つかりませんでした。土砂まみれの中から掘り出される生活の破片。その一つ一つに何らかの感情を持って接したら何も手が出せず進まなくな…
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2012/05/01

vol.22 祝・食堂の再出発

vol.22 祝・食堂の再出発

昨年3月11日、東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた陸前高田市に、神奈川県の炊き出し隊が到着したのが翌4月のことでした。神奈川大和道院の人脈で結成された炊き出し隊は「ラーメン隊」と呼ばれ、「温かい料理とともに私たちの気持ちを届け、被災者の方々を勇気づけ、少しでも心を癒やしていただきたい」という「…
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2012/03/01

vol.21 32年ぶりの受験

vol.21 32年ぶりの受験

「三段受験した思い出の『錬成道場』に32年ぶりに立ち感激でした」。行橋中部道院の利光大二郎拳士が、2011年9月、32年ぶりの昇段受験で四段に合格しました。利光拳士は、1967年8月入門の第221期生。当時は実業団支部だった当道院の一期生に当たります。1979年9月に指導者講習会で初帰山した折に三段…
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2012/01/01

vol.20 道院で修行した心を忘れずに

vol.20 道院で修行した心を忘れずに

北海道大学で行われた七帝戦に、審判として参加したときのことです。審判席にいる私に一人の拳士が声をかけてきました。「小さいときに札幌あかしや道院で練習していましたKです。今、東京大学の少林寺拳法部で練習しています。今年3年生になりました。お元気でしたか?」。もうびっくりです。小さかったK君が……。K君…
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2011/11/01

vol.19 T君のような子に

vol.19 T君のような子に

つい先日、自宅近くを愛犬と散歩していると、見慣れない1台の車が私の前で止まりました。「すみません」と言いながら車窓を開け、声をかけてきたのは、ごく普通の家庭の奥様でした。何だろうと思いながら車に近寄ると、「少林寺拳法の道場はどちらでしょうか」と尋ねてきました。私が道院の責任者をしていますと答えると、…
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2011/09/01

vol.18 道院長の魔法のひと言

vol.18 道院長の魔法のひと言

「エイ!」「おお!大した声が出るじゃないか」、「ヤー!」「声もええが、動きもええぞ!」。不登校傾向の小中学生を受け入れている宇和島市こども支援教室に、濱田宏行宇和島道院道院長の少林寺拳法が月例教室メニューに加わっている。この教室の常連として参加している中学生のA君。立派な体格をしているが、運動はどち…
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2011/07/01

vol.17 「お帰りなさい」

vol.17 「お帰りなさい」

久留米南道院設立25周年記念で帰山することになりました。我が家は、主人をはじめ二人の子供と4人で少林寺拳法をしていますが、私は昨年より出産、育児のため休眠中です。とはいえめったにない機会なので、7か月になる長女も一緒に家族そろって参加することにしました。「お帰りなさい」。本山で最初に言われた言葉です…
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2011/05/19

vol.16 縁

vol.16 縁

生後6か月の孫(次男の息子)がベッドから転げ落ち、大腿骨骨折で2週間入院、ギプス1か月という大怪我をしました。そのとき、診てくださった大学病院の先生が、なんと、かつて一緒に道院で修行していた吉川(愛称を込めて呼び捨て失礼)だったのです。私はもとより、長男と次男も小学生のころから倉田道院長の大森道院で…
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2011/03/01

vol.15 子供たちの力

vol.15 子供たちの力

母親と一緒に見学に来たT君、友達である拳士の誘いもそのままに、一人遊びをする子でした。私を相手に遊ぶことはあっても、練習が始まると母親のそばに戻って離れない。そこで、しばらくお母さんは道場の送り迎えだけにしていただくよう、お願いをした。すると、その日のうちに変化が。後日、友達と一緒に来たT君は、皆と…
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2011/01/01

vol.14 憧れに近づく!?

vol.14 憧れに近づく!?

少林寺拳法と出会ったのは小学4年生のときです。父と行った地域のお祭りのステージで見た有段者の演武に憧れました。「私もやりたい」と思い入門しました。それから5年、途中何度も「やめたい」と練習をさぼってしまったり、難しい技に苦戦したりしましたが、何とか今日まで続けてこれました。それは、技を一つ覚えるたび…