宗由貴からのメッセージ

2014/12/10

Vol.29 自ら判断できる人間を育てたい

Vol.29 自ら判断できる人間を育てたい

超少子高齢化の現代社会に、今後もっと大きくなる介護問題や教育問題、アジアの一員としての日本の将来など、山積する諸問題を目の前にしての衆議院解散。女性登用パフォーマンスも一幕終わり、選挙で霞がかかりました。 東西冷戦時代の終結とともに訪れると思われた共生時代は、やはり大国のつくり出す次なる緊張関係に翻…
法を問い学を修める

2014/12/01

vol.37 「武人」と「文人」

vol.37 「武人」と「文人」

「武人」と「文人」、広辞苑などの辞書を見ると「武人」とは、戦争に携わる者・軍人・武士・もののふと記述されている。また、「文人」とは、文学に携わる者・学問や芸術に携わる者とある。元来「武人」・「文人」という熟語は中国において対比的な表現として用いられている。「武人」の定義はほとんど変わりはないが、「文…
ふだん着の金剛禅

2014/12/01

vol.38 受ける側に回り、多くの情報を得る

vol.38 受ける側に回り、多くの情報を得る


武階が上がり、道院で後進を指導する機会が増えるのに比例して、技を掛けられるよりも、掛ける回数が多くなりました。最近、これではいけない、技を掛け合う中で共に身心向上を図るという「組手主体」のあり方に戻らねばと、掛けられ役となっての指導を増やしてみました。すると、得られる情報がとても多いことに改めて気…

2014/12/01

vol.37 無心に行動すると、良縁に恵まれる

vol.37 無心に行動すると、良縁に恵まれる

現在、63歳となった。自分自身の人生を振り返ると、公害の原点といわれる水俣病の発生した地に生まれ、昭和30年代には地元企業の労働闘争(安賃闘争)により組合員が真っ二つに割れ、小さな町全体が二分される激しい対立構図の中で育ち、地元企業にもなかなか就職できなかったことを思い出す。育った環境から、対立状態…
志をつなぐ

2014/11/28

vol.37 庄野雅巳 大導師正範士八段 232期生

vol.37 庄野雅巳 大導師正範士八段 232期生

開祖と初めて言葉を交わしたのは、三代目道院長として貞光道院を引き継いだ、本山の任命式のときです。葡萄酒で盟杯を交わし、「職業は何だ?」「薬屋です」、と僅かな時間でしたが、忘れられない思い出です。数年後、開祖から「お前は薬屋だったよな」と薬のことを聞かれたときは、記憶力のよさに仰天し、ますます尊敬の念…
道院長元気の素

2014/11/26

vol.37  愛知今伊勢道院 道院長 江藤康二

vol.37  愛知今伊勢道院 道院長 江藤康二

道院長になろうと思ったきっかけは?長女、長男と一緒に道院に通うようになり、徐々に少年部の指導に関わることが増えていきました。少年部で過ごす時間は、人に教えること、伝えること、責任、仲間同士の絆、誰もが持っている無限の可能性、まっすぐに向き合うこと……いろいろなことを彼等から教えてもらいました。不思議…
一期一笑

2014/11/19

vol.37 すばらしいチームワーク

vol.37 すばらしいチームワーク

先日、東京都内の私たちの専有道場(地下1階)が浸水被害を受けました。近年、多発するゲリラ豪雨によるものです。雨が降ったのはほんの30~40分、近くに川があるわけでもないのに、浸水だなんて……。被害を知ったのは翌日、いつもと同じように修練に行ってびっくりしました。水は引いていたものの、道場の扉には膝上…
宗由貴からのメッセージ

2014/11/10

Vol.28 他人との関わりを楽しめる人生に役立つ少林寺拳法でありたい

Vol.28 他人との関わりを楽しめる人生に役立つ少林寺拳法でありたい

少子高齢化社会の中で生活環境や家族関係が激変し、独居が増えるなどの「頼るべき次世代不在」という現実の中で、自分が要介護となったときのことや老後の過ごし方、そして自分の終末期について葬儀やお墓をどうするかなど、定年を迎えるまでに現実的に考えなければいけない時代となりました。  抱える問題がかつての時代…
あ・うん こぼればなし

2014/10/24

vol.36 布教活動報告をお待ちしています

vol.36 布教活動報告をお待ちしています

今号は、前号に引き続き「道院活動の充実に向けて」をテーマに、各地の布教活動実践例を特集しました。どれだけいい教えであっても、いい活動であっても、布教していかなくてはやがて忘れられ廃れてしまいます。各地・各道院では、それぞれに工夫を凝らした布教活動を行っていることと思います。ぜひ、その活動を教えていた…
宗由貴からのメッセージ

2014/10/10

Vol.27 少林寺拳法は身心ともの護身術

Vol.27 少林寺拳法は身心ともの護身術

 今年は大雪に始まり、竜巻や頻発するゲリラ豪雨、大型台風にデング熱、そして突然の火山噴火と、人間に対する警告シグナルのような災害の年となりました。  想定外とか予知できるできないとか、必ず事後に言われることです。 かつての時代は、瞬時の情報がない分、人々が代々経験から言い伝えられてきた教えや、未然に…
法を問い学を修める

2014/10/01

vol.36 釈尊の言葉「法句経」(下)

vol.36 釈尊の言葉「法句経」(下)

「法句経」には後の世まで仏教の理法とされる重要な言葉も述べられている。三帰依・四諦・八正道についての句を列挙してみよう。「仏陀と達磨(ダルマ=ダーマ)と僧伽とに帰依するところの人は正しい智慧を持って四つの尊い真理を見ることができる」(190)「四つの尊い真理とは、人生の苦しみなること、その苦しみが何…
ふだん着の金剛禅

2014/10/01

vol.37
 感謝の心が傲慢な心を包み込む

vol.37
 感謝の心が傲慢な心を包み込む

人間関係がうまく行かないときというのは、自分の中の「傲慢」な心が頭を覗かせているときです。

何事も慣れていないときに人は緊張して慎重になります。ミスしたとしても素直に反省したり、人からのアドバイスや注意も謙虚に耳を傾けることができます。しかし、慣れてきて徐々にミスをしなくなると自信が出てきます。自…