一期一笑

2011/11/01

vol.19 T君のような子に

vol.19 T君のような子に

つい先日、自宅近くを愛犬と散歩していると、見慣れない1台の車が私の前で止まりました。「すみません」と言いながら車窓を開け、声をかけてきたのは、ごく普通の家庭の奥様でした。何だろうと思いながら車に近寄ると、「少林寺拳法の道場はどちらでしょうか」と尋ねてきました。私が道院の責任者をしていますと答えると、…

2011/10/01

vol.18 時代の変化と組織改革

vol.18 時代の変化と組織改革

開祖が志を立て金剛禅教団を設立し64年の時を迎えようとしている。紛れもない唯一無二の教団と成り、道はできた。ダーヴィンは言う。「時代に最も適応できる生き物が生き残る」。今回の改革は正に生き残りを賭けた改革である。それは時代の変化であり、社会の変化への対応である。教団組織の使命、責任として社会の変化に…
法を問い学を修める

2011/10/01

vol.18 自我を修め、霊性を養い、人らしく生きるために行ずる

vol.18 自我を修め、霊性を養い、人らしく生きるために行ずる

「先生は霊魂の存在を認めますか?」と修練後の話の中で聞いた。先生は幽霊に出会ったことも、臨死に際して幽体離脱を経験したこともないので、「わからない」と答えた。「霊」や「魂」を、肉体から離れて存在する精神的実体とするならば、その問いは極楽や天国の有無を問うのと同様に、あると思う人にはあるのであろうが、…
あ・うん こぼればなし

2011/10/01

vol.18 薫習

vol.18 薫習

18号では僧階補任講習を取材しました。この講習は朝日が昇ると同時に修行が始まります。誌面4ページの写真は本山から見た朝日です。この清々しい空気感、朝型人間の記者には、たまらなく魅力的に感じられました。これまで何度も本山に行ったことはありますが、早朝は初めてで新鮮、早起きは山門の得、いえ三文の徳を感じ…
志をつなぐ

2011/09/27

vol.18 大屋昭夫 大導師大範士八段 98期生

vol.18 大屋昭夫 大導師大範士八段 98期生

「半ばは自己の幸せを 半ばは他人の幸せを」という思いやりと感謝、この二つがきちんとできたら、それでよいと思います。人生にはいろいろなことがありますが、本当におかげさまで成り立っているのだと感謝するばかりです。自分が何かやってあげているなんてとんでもない話。よく考えてみると、いろんな人の支えで生きてい…
道院長元気の素

2011/09/26

vol.18 加古川米田道院 道院長 村田素彦

vol.18 加古川米田道院 道院長 村田素彦

道院長になろうと思ったきっかけは?最初は、カルチャーの支部長から始めましたが、そこのカルチャー自体が撤退してしまいましたので、そのタイミングで道院へ移行しました。 元々、道院長になることへの憧れを持っていました。今まで自分が出会ってきた先生方がとてもかっこよく、自分もああなりたいと感じたからです。…
一期一笑

2011/09/01

vol.18 道院長の魔法のひと言

vol.18 道院長の魔法のひと言

「エイ!」「おお!大した声が出るじゃないか」、「ヤー!」「声もええが、動きもええぞ!」。不登校傾向の小中学生を受け入れている宇和島市こども支援教室に、濱田宏行宇和島道院道院長の少林寺拳法が月例教室メニューに加わっている。この教室の常連として参加している中学生のA君。立派な体格をしているが、運動はどち…

2011/08/01

vol.17 自分の前に道はなく、後ろに道ができる

vol.17 自分の前に道はなく、後ろに道ができる

画家、彫刻家であり詩人の高村光太郎の詩に、「僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る ああ自然よ 父よ」という有名な一節がある。彫刻家光雲の子として、その作風や生き様を見てきたはずの芸術家光太郎の呻きにも似た詩であるが、この一節は道というものを考えるうえで核心をついている。また昔、ある先達から「親の生…
法を問い学を修める

2011/08/01

vol.17 覚者を敬い、法により、仲間とともに在る

vol.17 覚者を敬い、法により、仲間とともに在る

「少林寺拳法で得たもの、それはよき仲間である」と先生は高校生に講話され、釈尊と阿難との会話を引用し、更に「それは修行の、人生のすべてといってよい」と続けられた。真理・法に目覚めた人を敬い、そうなりたいと目指し、覚者の説く法・教えを生きる基準とすることに努め、法を学ぶ仲間・集団を維持し育てることは宝で…
あ・うん こぼればなし

2011/08/01

vol.17 志をつなぐ

vol.17 志をつなぐ

前号から連載が始まった「志をつなぐ」は、開祖の薫陶を直接に受けた指導者が語るコーナーです。少林寺拳法草創期、開祖の人間らしいエピソードなど、これまで語られることのなかった貴重なお話をたくさん聞かせてくださっています。広報誌「あ・うん」の誌面は、ダイジェストでごく一部のご紹介となっていますが、この金剛…
志をつなぐ

2011/07/27

vol.17 藤田昌三 大導師大範士八段 66期生

vol.17 藤田昌三 大導師大範士八段 66期生

私は人に恵まれました。皆さんのお陰でここまで来られたと思っています。今では仕事でも、どこへ行っても、少林寺拳法の先生というのが出てきます。とにかく一つのことを続けることが大切だと思います。途中でやめたら何も残りません。続けているから資格も上がり、六段にも七段にもなれ、指導者にもなれる。続けることに人…
道院長元気の素

2011/07/25

vol.17 鹿児島種子島宝来道院 道院長 西田薫

vol.17 鹿児島種子島宝来道院 道院長 西田薫

道院長になろうと思ったきっかけは? 少林寺拳法を始めた時からずーっと、なんとなく道院長ができたら良いなと思っていたのですが、女性であることの遠慮と実力の無さに無理だとあきらめていました。そんな時、たまたま鹿児島県で行われた少年錬成大会に講師として来られた佐竹令子先生に出会い、佐竹先生のパワフルさと子…