ふだん着の金剛禅

2016/08/01

vol.47 心の中の北極星

vol.47 心の中の北極星

 金剛禅の『教典』の最後は、「協力一致して理想境建設に邁進(まいしん)す」で締めくくられています。理想境建設は、いわば金剛禅の究極のスローガンです。鎮魂行ではじめて唱えるときは、何となく気恥ずかしいかもしれません。 たしかに、現実の社会を見れば、自分にとっての理想境なんてただの夢のように思えるかもし…
一期一笑

2016/08/01

vol.47 うちの道院って凄い

vol.47 うちの道院って凄い

 私は見学・体験の対応や、新入門者の指導で道院長のお手伝いをさせていただいており、子どもたちの成長を最初から見守ることが出来ます。 見学時、子どもは保護者の後ろに隠れています。体験時も保護者の姿が見えないと不安になります。しかし、入門し他の子とお友達になると、みんなが私にしているハイタッチなどを真似…
志をつなぐ

2016/08/01

vol.47 峠徹 中導師正範士七段 227期生

vol.47 峠徹 中導師正範士七段 227期生

夢と希望を抱いて踏み出した社会 私は兵庫県に生まれ、大学入学と同時に京都へ出ました。大学卒業後はすぐに就職し、服飾関連の丸増㈱に入社しました。入社当時、明るい将来を描いていた私は、夢と希望でいっぱいでした。ところが、現実の社会は厳しく、自社の利益追求だけを優先する企業があったり、自分本位で、人の足を…

2016/08/01

vol.47 無限に広がる湖を目指して

vol.47 無限に広がる湖を目指して

 『ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず』鴨長明「方丈記」の冒頭部分である。 この川は今も昔も同じように流れているが、その水は決してもとの水ではない。人生も然り。常に移り変わり、変化していく。自分に例えると、少林寺拳法に入門し漸々修学の修行を積み、准拳士初段が允可された。黒帯の喜びを胸…
管長法話

2016/08/01

vol.17 掌と掌を握り合える世の中に

vol.17 掌と掌を握り合える世の中に

合 掌 8月に入り、暑さも増して参りました。本山のある多度津の桃陵公園では、蝉の鳴き声が大きく響いております。 私事ではありますが、最近、我が子と孫が遊んでいる姿や、手と手をつないで歩いている姿を眺めると、心が穏やかになってくるのを感じます。そして、平和であることが如何に大切かということをしみじみと…
道院長元気の素

2016/08/01

vol.47 つくば花畑道院 道院長 古谷野 好栄

vol.47 つくば花畑道院 道院長 古谷野 好栄

―――道院長になろうと思ったきっかけは何でしょうか。私自身が、少林寺拳法で変われた一人なので、地元でそのような場所(道院)をつくりたいと思ったのがきっかけです。 ―――道院での指導方針や、指導法としての工夫を教えてください。本道院の指導方針は、3つあります。1つ目は、あいさつができるようになること。…
法を問い学を修める

2016/08/01

vol.47 布施行のすすめ

vol.47 布施行のすすめ

 報道によると、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)世界最大手、米フェイスブック創始者のマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)(31)は、自身と妻が持っている同社の株式のほぼ全てを、慈善事業に寄付すると発表しました。 寄付するのは二人が保有する株式の99%分で、時価総額は450億…
会報少林寺拳法

2016/07/27

2016 NO.5

2016 NO.5

2016 NO.5(内容) 特集 〇2016年度部長・監督研修会 〇2016年度宗道臣デーの取り組み 〇新入社員研修受け入れ(JR四国様、百十四銀行様) 70th企画 架け橋たれ 〇「ブルースカイキャンパス in 多度津」趣意概要  インタビュー   大分市長   佐藤樹一郎氏に聞く① 実に帰る 足…
カウンセラー菅野純の視点〜

2016/07/27

伴走者たること

伴走者たること

 子どもの頃から身体が小さく、駆けっこも遅くかった私が、クラス対抗陸上競技の選手を決める時、なぜ千メートル競争の選手に立候補したのか、自分でも不思議でした。中学二年になり、急に背が伸びたこと、成績も急上昇しクラスで一番をコンスタントに取れるようになったこと、などで自己イメージがアップしたためかも知れ…
会長メッセージ

2016/07/27

「魅力ある指導者を目指して」

「魅力ある指導者を目指して」

▼少林寺拳法の草創期は、若い拳士が中心でした。私が45年前入会した頃は、少年部は皆無だったと記憶しています。その後、子どもたちが増えていきましたが、近い将来……超少子高齢化が進み、確実に高齢者の方が増えていくと思います。▼とはいえ、中高生の多感な時期に少林寺拳法を必要とされる機会は今後もなくなりませ…
宗由貴からのメッセージ

2016/07/11

vol.44 助け合って楽しみも苦しみを分かち合える場づくりをしたい

vol.44 助け合って楽しみも苦しみを分かち合える場づくりをしたい

 昨年2015(平成27)年、日本の75歳以上の人口は1,646万人。要介護認定者は600万人を超えました。これは国民の20人に1人の割合です。これが、「団塊の世代」が75歳以上になる2025年には2,179万人まで膨らみ、要介護認定者は700万人となる見込みが発表されています。このまま行けば、国民…
管長法話

2016/07/01

vol.16 脚下照顧

vol.16 脚下照顧

合 掌  7月に入りました。まだ梅雨の名残もある中で暑さが日ごとに増し、体調を崩しやすい季節です。皆様がご健勝にすごされますよう願っております。 さて、「脚下照顧」という言葉があります。「足元を見なさい」という意味ですが、金剛禅では「自分自身のことをよく顧(かえり)みて、正しく行動しましょう」と解釈…