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法を問い学を修める
2014/02/01

vol.32 花咲じいさんは毎朝掃除をする
春になると、私の家の前の学校の桜がいつもと変わらず咲き誇る。多分、次に来る春もそうに違いないだろう。夜、仕事を終えて、家に帰って自動車から降りるとき、ふと見とれてしまう。確かに、桜の木の下には、死体とはいわないまでも妖艶なものが埋まっていそうに思える。学校のフェンスから乗り出すように枝を出す桜は、私…
あ・うん こぼればなし
2014/02/01

vol.32 5畳半道場
今号の新春座談会は、師家、代表、宗務局長、東京別院別院長が金剛禅の中長期展望を語っている。その話の中に、旧道場・記念館整備事業の計画がある。老朽化が進み、耐震関係の面でも使用できない状態となっている、「旧道場」および「記念館(五畳半道場)」を修復整備しようという計画である。「五畳半道場」とは、開祖が…
ふだん着の金剛禅
2014/02/01

vol.33 対話する力
相手の話を正しく聞き、当意即妙の答えで応じる会話は心地よく楽しいものです。そんな対話からよりよいアイデアも生まれるのでしょう。
しかし実際には、つい自分のペースで会話を進め、話を聞くことをおろそかにしてしまい、不自然な会話になってしまうことがあります。
自分の未熟さを反省しながら、古参の先生から…
道
2014/02/01

vol.32 修行の先にあるもの
目の前に続くまっすぐ延びた長い道。夕暮れ時には紅に染まる。夕日を背に母と二人でよく自転車に乗る稽古をしていた。デコボコで石ころだらけのその道は、これから続く計り知れない人生の道程を幼い私に静かに教えていた。元来「修行」とは、雑念なく打算なく幼心のように遠い遥かな理想を見据え一心に「今」と向き合うこと…
志をつなぐ
2014/01/28

vol.32 松田欣一郎 大導師大範士八段 148期生
何事も迷ったときは原点に帰ること、すなわち基本に戻ることを考えて実践してまいりました。そして、「Why? What to do? How to do? For what?」なぜ?何をすべきか?いかにすべきか?その理由は?を勘案して、これを基準にして実行してまいりました。その根本には、開祖の「逃げるな…
道院長元気の素
2014/01/27

vol.32 大阪平野道院 道院長 川添浩史
道院長になろうと思ったきっかけは?正直な話、これっぽっちも道院長になろうと思ったことはありませんでした。練習もよくサボるし……(笑)。しかしある日、師匠から「引退しようと思う。誰も後継者がいなければ閉鎖しようと思う」とお話がありました。以前からそのようなことは話されていたのですが、私を含め幹部一同、…
一期一笑
2014/01/01

vol.32 合宿で得られたもの
今年の夏合宿は、県南の蔵王町で1泊2日の行程で開催されました。宿泊先は山間の自然に囲まれた静かな宿で、チェックインを済ませ、ふとロビー内を見渡すと、ガラスの飼育ケースが目につきました。近づいてみると、緑色のやや大きな艶のあるカエルが鎮座していました。主に山間に住む種類のモリアオガエルでしたが、カエル…
法を問い学を修める
2013/12/01

vol.31 無始よりこのかた……
修練を終えて汗だくの道衣のまま道場に座り込んでの話。「宗派や無宗教かどうかにかかわらず『われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか』などということを人は考えるものだね。鎮魂行のある言葉に来ると時折そう思う」と彼は言った。それはゴーギャンの絵の題。ゴーギャンは11歳から5年…
あ・うん こぼればなし
2013/12/01

vol.31 専有道場
易筋行・鎮魂行を始め、さまざまな活動が展開できる専有道場は、金剛禅の布教、門信徒教化育成の足場として欠かせない。行事の際の、皆で食べ物飲み物を持ち寄る茶話会が楽しみという拳士も多いのではないだろうか。時間を気にせずいつでも集える専有道場は、拳士たちの家として充電の場となる。身体と心を鍛え磨き活力を得…
ふだん着の金剛禅
2013/12/01

vol.32 言葉の響き
言葉の響きは大切である。「おはようございます」の挨拶で体内の細胞がよい方向に向く。「挨拶、心に響くよい声」「心に響くよい音楽」で体内の細胞をよき方向へ導くことを、最善の健康増進への始まりと心掛けている。
身近なところから小さな幸せを積み重ねるから大調和となり幸せも大きく膨らむ。言施、「施しは人の…
道
2013/12/01

vol.31 魂に負担のかからない生き方
最近、遺伝子の解明がかなり進んでいるようである。遺伝子の配列で病気になる可能性が分かるまでになってきた。ハリウッドスターのアンジェリーナ・ジョリーさんが乳がん予防のために、両胸の乳腺切除の手術を受け世界中の関心を集めた。乳がんになるリスクは87%とのことで、残りの13%は食生活などの生活習慣やストレ…
志をつなぐ
2013/11/28

vol.31 後藤昭一 大導師正範士八段 151期生
開祖は単なる武道家ではなく、宗教家、事業家としても一流だったと思います。よく努力と工夫に勝るものはない、だから600余りの技をつくったんだとおっしゃっていました。喧嘩に勝つだけなら転身蹴を一つ覚えておけばよくて、努力するための手段として少林寺拳法をつくられたのです。開祖は「一所懸命」の意味を教えてく…